ブログやコラムに目次って必要なのか?と疑問を抱えてる方がいるのではないでしょうか。
目次は、雑誌や本などにも基本的に記述されていて、その内容がひと目でわかるようにするものです。WordPressの目次では、該当箇所に飛べるリンクがつくため、ユーザー満足度に良い効果を与えます。
WordPressを始めたばかりの初心者の方は、目次を入れたいが目次の入れ方がわからないといった悩みや、目次を入れることでどんなメリットがあるのかと気になる部分もあるでしょう。
当記事は、初心者の方でもわかる目次の作成方法を解説するため、参考にしてください。
WordPressに目次を入れるメリットは?
WordPressに目次を入れることはとても大事なことです。特に、記事が長い場合は目次が設置されていたほうが、読みたい見出しまで飛ぶことができるため、ユーザーの満足度が向上し、同様にSEOとしての評価向上も期待できます。
目次を入れるメリットはほかにもあるため、紹介します。
記事内容をすぐに把握できる
WordPressの記事だけに限りませんが、目次を設置することで記事の内容をあらかた把握することができます。求めている情報が記事に含まれておらず、知りたい情報もすぐに見つからなければ、ユーザーは別の記事に情報を求めてすぐに離脱してしまう可能性があります。
WEBサイト上にある記事は、本や漫画など紙媒体と違い、すべての内容を読まないユーザーが多い傾向です。ユーザーは知りたい情報を検索して調べるため、必要以上の情報を求めていないためです。目次を入れることで、ユーザーは知りたい情報が記事内に含まれているのかがすぐにわかります。
読みたい箇所に移動
目次を設置した場合、ユーザーは目次をクリックすることで、読みたい見出しまで飛ぶことができます。ユーザーは読みたい・知りたい情報だけを求めて来ているため、基本的に全文は読まないことが多いです。
また、6000文字以上と長い記事から読みたい・知りたい情報がどこにあるか発見できずに、あきらめて離脱してしまうこともあります。
目次を設置していることで、ユーザーは読みたい・知りたい情報が含まれている箇所を一目で発見でき、クリックすることで瞬時に飛ぶことができるため、長い記事であっても離脱率が大きくなりにくく、ユーザーが求める情報をすぐに提供できる面で、ユーザビリティの向上が期待できるといったメリットがあります。
SEOでの効果(対策)
結論からいうと、目次を設定することでSEOでの効果に影響します。
しかし、直接検索順位に影響するということではなく、間接的な効果が期待できるということです。
ユーザーに必要な情報を素早く認識してもらうことにより、対象の記事がどのような内容で記載されているのか、自分が知りたい情報が記載されているのかをすぐに把握することができるため、ユーザビリティの観点で評価されるようになります。
ですが、ユーザーのなかには目次を使用しないという方も一定数いるため、目次が表示されている分、スマホなどで閲覧した際に、スクロール量が多くなるといったデメリットもあります。
そのため、目次を設定する際は、「閉じる」ボタンなどを用意し、ユーザー自身で目次の開閉ができるように設定しておくことも、ユーザビリティの観点で効果が期待できます。
検索結果への表示
目次を使用することにより、検索結果に表示される場合があります。
目次の内容が検索結果に表示されるため、より多くの情報を訴求でき、クリック率やアクセス数の増加に繋がります。
※検索結果で表示された場合このように表示されます
このように、目次を設置することでのメリットは多くあり、SEO効果も期待できるため、設置することをおすすめします。
しかし、目次をただ設置するだけでは意味がなく、「内容がわわかるように記載する」ことや、「目次のタイトルが長くならないようにする」などの注意点などもあるため、
ユーザーがわかりやすい内容を訴求できているかを考えながら、目次の設定を行うことをおすすめします。
WordPressに目次を作る方法
WordPressで目次を作成する方法は、プラグインを使用して作成する方法とブロックエディタを使用して作成する方法などがあります。
今回は、
・プラグイン「Table Of Contents Plus」
・プラグイン「Easy Table of Contents」
・ブロックエディタ(Gutenberg)
上記3つの目次作成方法を紹介するため、ご覧ください。
プラグイン「Table Of Contents Plus」の場合
プラグイン「Table Of Contents Plus」は多くの方が利用しているプラグインです。
導入することで、これから作成する記事だけではなく、既存記事に関しても反映されます。難しい設定が苦手で、簡単に目次を作成したい方は、このプラグインで作成しましょう。
まずは、プラグインの新規追加から「Table Of Contents Plus」を検索してインストールしましょう。
インストールが完了したら、有効化しましょう。
次にサイドメニューの「設定」から「TOC+」をクリックしましょう。
すると、設定画面が表示されます。
設定項目 | 内容 |
---|---|
位置 | 目次を表示する位置設定 基本的にはデフォルト状態で問題ありません。 |
表示条件 | 見出しを指定の数以上の場合に目次を表示する設定 2〜10の間で設定できます。 |
以下のコンテンツタイプを自動挿入 | 目次を表示させるページタイプの設定 デフォルトは「page(固定ページ)」のみ 複数選択可能なため、必要に応じて選択しましょう。 ※「page」「post」の選択を推奨 |
見出しテキスト | 目次のテキストの表示設定 ※ほかの設定は、基本的にはデフォルト推奨 |
階層表示 | H2・H3などを階層表示する設定 ※デフォルト推奨 |
番号振り | 目次の先頭に番号を表示する設定 |
スムーズ・スクロール効果を有効化 | 目次をクリックした際、該当の見出しまで飛ぶためではなく、スクロール移動する仕様にしたい場合はチェックを入れる。 |
横幅 | 目次表の横幅設定 ※デフォルト推奨 |
回り込み | 目次の回り込み設定 ※デフォルト推奨 |
文字サイズ | 目次の文字サイズ設定 ※デフォルト推奨 |
プレゼンテーション | 目次のデザイン設定 好みで選びましょう。 |
上記項目をカスタムできるため、好みに合わせて設定しましょう。基本的にはデフォルト設定をおすすめしますが、「以下のコンテンツタイプを自動挿入」の項目では、「page」「post」の両方を選択しておきましょう。「上級者向け」設定はデフォルトのまま、変更する必要はありません。
最後に「設定を更新」をクリックで完了です。
次から記事を作成する際は、自動で目次が作成されます。また既存の記事に関しても、目次が作成されます。
プラグイン「Easy Table of Contents」の場合
プラグイン「Easy Table of Contents」は、目次の設定をひとつひとつの記事で変えたいと考えている方におすすめのプラグインです。
まずは、プラグインの新規追加から「Easy Table of Contents」を検索してインストールしましょう。
インストールが完了したら、有効化しましょう。
次にサイドメニューの「設定」から「目次」をクリックしましょう。
設定画面の項目は、「一般」「外観」「高度」の3つがありますが、設定するのは「一般」「外観」だけで大丈夫です。まずは「一般」の設定から進めていきます。
「一般」
「サポートの有効化」と「自動挿入」はデフォルト設定(投稿・固定ページ)を推奨します。
「自動挿入」以降の項目においても、基本的にはデフォルト設定で問題ありません。
ですが、「見出しラベル」は変更しましょう。
デフォルトが「Table of Contents」で設定されているため、「目次」「もくじ」など目次としてわかりやすい名前に変更しましょう。
次に「外観」です。
「外観」
「外観」ですが、こちらも基本的にデフォルト設定で問題ありません。
自身のサイトデザインに合わせて色などを変更しましょう。最後に「変更を保存」をクリックで設定は終わりです。
これで、該当する記事に自動的に目次が設置されるようになります。
今回は「高度」の設定を省きましたが、少し設定が難しいため慣れてきたら設定を変えるようにしましょう。
ブロックエディタ(Gutenberg)の場合
ブロックエディタ「Gutenberg」は、WordPress5.0に搭載されているエディタです。ブロックを組み合わせてコンテンツ作成が可能です。
まずは、サイドメニューの「投稿」から「新規追加」で編集画面を表示しましょう。次に左上にある「+(ブロックの追加)」から「一般ブロック」の「リスト」を追加します。
見出しに合わせて目次を作成します。
次に、各目次にリンクを設定しましょう。この設定をしないと、目次をクリックしても該当する見出しに飛ぶことができないため、必ず設定しましょう。
設定方法は、該当する見出しブロックにカーソルをあわせたまま、右上の歯車ボタンをクリックして表示されるブロックパネル内にある「高度な設定」をクリックしましょう。
すると「HTMLアンカー」の入力欄が出てくるため、アンカー名を入力しましょう。
入力したら見出しに該当する目次にアンカーリンクタグを設定しましょう。
リンクをつける目次項目を選択して、ツールバーの「リンク」をクリックしてください。クリックしたらブロックが表示されるため、先ほど入力したアンカータグ名に「#」をつけて完了です。これをすべての目次に設定することで、クリックすると該当する見出しに飛べる目次が完成です。
プラグインのありなしはどっちがいいの?
WordPressで投稿した記事に目次を入れる際、「プラグイン」・「ブロックエディタ」どちらで入れるのがいいのかと悩むことでしょう。
基本的には、プラグインで目次を入れることをおすすめします。プラグインで設定することにより、記事ごとに設定をする必要がなくなるためです。
プラグインを使わずブロックエディタで目次を入れる場合は、記事を作成するたびにHTMLコードで目次を作成する必要があり、コードに間違いがある状態で投稿してしまうと、目次が正しく表示されないといったリスクがあります。プラグインで目次を入れる場合は、そのような心配もいらず、面倒な設定も必要ありません。
ですが、WordPressにインストールしているプラグインの数が大量にあったり、ページの表示速度が下がることは避けたい、目次の部分を自分なりにアレンジしたいといった場合は、プラグインではなくHTMLで作成しましょう。
クリック率を高めるコツ
目次を作ることができたら、次はクリック率を高めるような工夫を施しましょう!
クリック率を高めるためのコツは以下の通りです。
目次は常時開く設定にしよう
基本的に目次は常時開く設定をおすすめします。目次を閉じていると、ユーザーが気づかないことがあり、目次がないと判断されてしまうと、ユーザー満足度が低下しその時点で離脱してしまう可能性があるため、目次は常時開く設定の方がいいでしょう。
目次は要点をシンプルにまとめた文面にしよう
目次は要点をシンプルにまとめた文面を意識して設定しましょう。目次が長いと読むのが面倒だと考えてしまう可能性があり、一方で短すぎると内容が伝わりにくくなります。そのため、目次はコンテンツの要点をシンプルにまとめた文面を設定することが大事です。
目次の表示は基本的にH3までにしよう
目次がH4やH5などのように多すぎると読みづらい印象を与えてしまう可能性があるため、H3までにまとめることを意識しましょう。
ですが、コンテンツの内容や長さによって、H2までに抑えたりH4まで表示するなど状況に応じて微調整することも大事です。
目次は常時開く設定にしよう
目次は要点をシンプルにまとめた文面にしよう
目次の表示は基本的にH3までにしよう
まとめ
今回は、WordPressで目次を作成する方法を解説しました。
目次を入れることで、ユーザーの利便性も向上し、SEO評価としても良い影響をあたえるといったメリットがあるため、こだわりや理由がない場合は目次を入れるようにしましょう。
HTMLやブロックエディタで目次を作成することは可能ですが、プラグインで作成する方法が初心者の方でも簡単にできるため、プラグインで目次を作成することをおすすめします。
プラグインで目次を作成する方法は2つ紹介しましたが、お好みのプラグインを導入して、ユーザーにも自分にも有益な記事を作成していきましょう。